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住まいに対する思い


第3世代の住居空間をプロデュース
by woodshelter
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重要文化財(御城番屋敷)に住まう”暖房編”

重要文化財(御城番屋敷)に住まう”暖房編”_f0051247_0565841.jpg
重要文化財と言っても長屋、武士の組長屋です。式台玄関を備えた基本構成は身分社会にあって格式のある立派な住居といえます。現在の私たちの感覚からすれば、特別立派な建築には思えないのですが、木材が高価な時代の仕事ぶりや材料に興味が沸いてきます。しかし、この寒い時期はなんと言っても”暖房”しかし暖房の方法が限られているのです。現在の室温は9.3度、湿度45% 室温15度以上に温めるのは至難の業でした。現在ではあきらめて局部暖房。仕事机はコタツ仕込みに炭火鉢で手あぶりながら痩せ我慢のスタイルなので、これでも江戸時代の生活よりは快適なのだと思えば無理に納得。しかし、お客人は顔が引きつってしまう人もしばしば。電気ストーブは2台あるのですが全部スイッチを入れるとヒューズ切れが心配になったりしてしまいます。何しろこの建物は電気の無かった時代の住居。電気は電灯のために引き込まれたガイシ配線(むき出しの2本線)の5Aを15Aに容量アップしてやっとパソコンが使えるようになったのですから「暖房よりはパソコンが優先」試行錯誤を重ねて出した結論は床暖房でした。土間を改造して杉板5cm床板を張り、真壁の上から杉板、桧板を張りましたが、いくら無垢の板は暖かいと言っても冷たいものは冷たい、畳も冷えきっているのでした。絶対的に建築物として断熱効果がないのです。日本の住居はアジアモンスーンの気候なので開放的で夏が過ごし易いようになんて”ウソだ~ ぜったにウソだ~”に共感する人が多い季節です。
炭俵の写真で この”ウソだ~”が感じ取れるでしょうか?

by woodshelter | 2007-01-24 00:57
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